工務部 管理課

もし記録的な大雨が降ったとき、まちの水を押し出すポンプが故障していたら、大変な被害が出る。ポンプの点検というのは、そうならないために、機械がおかしくなる前に気づくために行う仕事です。私たちが気にかけているのは機械が見せる小さな変化。見て、触って、動かして、聞いて感じた〝今日の機械の様子〟から異常の予兆を探す。「こうなると壊れやすい」とか、「これなら安心」とか、そういう経験則やマニュアルは、あくまでも推測のための要素で、毎回、現場で０から細かくチェックをして最終的な判断を下しています。大事なのは「安全を疑う」こと。ちょっと聞こえは悪いですが「粗探しが得意な人」などはこの仕事に適していると思います。かくいう私は、機械が好きで、粗探しも得意な元技術者。５年前に会社に入り、現在、点検業務の責任者として、県下の様々なポンプ施設を周っています。そんな点検業務ですが、その性質上、おのずと各地の施設に設置された機械の仕様やクセ、施設全体の仕組みまでを理解していけるのは、仕事の側面として大変面白い部分でもあります、こういった工程にどこか浪漫を感じる方がいらっしゃいましたら、ぜひ挑戦してみてほしいですね。